2004年エコガイド養成プログラム(最終回)

WEEK 4 (8月22日から8月27日)NO.9

8月27日(金曜日)これで晴れてコース修了!!1ヶ月一緒に過ごした仲間ともお別れです。

1ヶ月の研修の最終日はきれいに晴れ渡りました。 8月始めに研修が始まったときに比べると風も暖かく、日差しも強さを増して季節が確実に春に変わったことを実感するような気候でした。

今日は、コース修了書の授与式です。トレーニングガイドのビルとリゾートのオペレーションマネージャーより、参加者全員に修了者が手渡されました。喜びの笑顔をとくとご覧ください。

TOMO

HARU


写真をクリックすると拡大


忙しいスケジュールの合間を縫ってあるいは、深夜遅くまで参加者は集まっては何やらこの日のために準備をしていました。
お世話になったビルに対して少しばかりのお礼の気持ちをこめて、オーストラリアのWaltzing Matildaの替え歌を作ってお礼の歌としました。歌う方も、それを聞いていたビルも目頭が熱くなる瞬間でした。

お世話になったビルに歌のプレゼント
涙で歌えなくなってしまう場面も、、、、。

参加者が持ち寄った記念の品をみんなで交換


本当にこれが最後なんだね、、、、と何度も言いながらこの写真を撮りました。旅立ちの日の空も海もそして島も輝くほどくっきりと冴え渡り、皆さんの門出を祝福しているようでした。
ビルは交換ギフトで手に入れた日本手ぬぐいを頭に巻いてもらってとっても嬉しそう、、、、。


これが全員で撮影する最後のショット
それぞれにきっといい思い出がたくさんできたことでしょう。


先発の仲間を送る参加者は涙、涙のお別れでした。


出会いがあると必ず別れがあるもの、、、、。でもそれが新しい出会いの始まりでもあるわけです。
今回の出会いは一生をかけても培うことが出来ない貴重なものだったかもしれませんね。

最後に参加者のアンケートから今回のプログラムへの感想を一部ご紹介します。

Q:今回の研修プログラムに参加して一番印象に残ったことは?

一番と絞るのは難しくもありますが。やはりこの素晴らしい大自然のいたるところでなんとも言えない感動、心地よさ、素晴らしさに襲われたことでしょうか。それはやはり脳だけでなく身体に染みて伝わってきたものなので忘れることができない、忘れたくない大切な気持ちであり、感覚です。そんな素晴らしいものを見ると同時にecotourism の課題でもある観光と自然保全の両立をどう保てばよいのかという問題も考えさせられました。その中でエコガイドが果たしていく重要な役割というものも学び、どうしていけばそんなエコガイドになれる?というようなことも自分自身で考えるようになっていました。

そんな中で一人一人が行ったインタープリテーションの練習であるプレゼンテーションは上記の次にくるほど印象に残っています。どうやったら回りを引き込みながら、自分の伝えたいメッセージを織り込みながら、楽しませながら、、、と工夫を練ったりなど大変ではありましたがとても楽しかったです。終えたあとの振り返りや他人のプレゼンテーションを見ることは、自分のインタープリテーションを上達させる上でもとても役立つものだと思いました。


初めは、他の参加者の知識や経験に怖じ気ずいていたけど、フレーザー島の自然のなかにいると、徐々に開放された気がしました。みんなで遅くまで残って課題をやったり、将来に悩んだり、時にはふざけあったり(ほとんどふざけてたかもしれません)、いつも9人で協力し合ってこの1ヶ月過ごせたことは凄くステキなことです。異国の地で見知らぬ9人が出会ったこの機会は偶然ではなく必然であり、お互い影響しあい高めあえた時間だったと思います。この機会を与えてくれたことに本当に感謝しています。コース中には、先が見えずどうなるのか不安だったものの、今終わってみると、自分の課題も見つかったし、それぞれ進む道が少しながらも見えてきた気がします。私にとっても他の参加者にとってもこの1ヶ月は人生の中で忘れられない時間です。
「心で感じる」ことをわすれず、この先も頑張ります!!


実際に自然の中で働く人達を目の当たりにして、仕事の厳しさ、ガイドの人間性について考えさせられました。どんなに沢山の知識をもっていたとしても、ガイド本人の人間性が豊かでなくては本当の意味での楽しいツアーはなかなか難しいと思います。実際にツアーにも参加してみて、ゲストの反応やそれに対するガイドの対応を客観的に見ることができ、とても興味深かったです。こうした現場での経験はもちろん、沢山の素敵な仲間に出会えたことは最高の宝物です。


エコガイドとして必要な要素を総合的に学習できたこと。ガイドとして持つべき知識やリーダーとしての振る舞い、お客様との接し方や緊急時の対策など、全ての要素をうまくとりいれた実利的なプログラムだと思いました。ここでの学習内容は、通常どんなサービス業にも通用する必要不可欠な要素でありながら、日本の企業(特に旅行会社)では、ガイドへの人材教育などは行わないのが普通で、また、「旅行会社就職」を目的とする職業専門学校はあっても「ガイド業」としての専門的な勉強はなかなかできるものではないので、この一ヶ月で授業・フィールドワーク(含ツアー参加)を通して理論・実践をそれぞれ勉強できたことは本当に良かったと思います。

この後、それぞれの参加者達はそれぞれの目標に向かってスタートしました。
日本人向けのガイドとして仕事を探し、ゴールドコーストやケアンズで働き始めた人。元の職場に戻って今後を真剣に考え始めた人。再度オーストラリアにワーキングホリデーのビザを取って戻ってくる人。海外にさらなる飛躍を求めて旅立とうとしている人。学業に戻って今後の進路を考えている人。オーストラリアやニュー人ランドでエコツアーを体験しながら、新たなる道を模索している人など、、、、。 日本とオーストラリアでそれぞれの道を歩き初めたようです。

皆さんには、焦らずここで学んだ数々のことを時間をかけて自分なりに消化し、それぞれの分野で今後に役立ててもらえればと思います。 皆さん方の挑戦は今始まったばかり、、、。 この研修が皆さんの新しい道への第一歩につながることを切に願っています。そして皆さんがそれぞれの新しい世界でエコツーリズムの担い手となって活躍されることを静かに見守らせていただきます。

次回は果たしてどんな人達とどんな出会いがあるのでしょうか? どうぞお楽しみに、、、、、。

前へ
WEEK1】【WEEK2】【WEEK3
 
promarkj.comに掲載の記事、写真などの無断転載は堅くお断りいたします。
Copyright 2004/2005 Promark Japan. All rights reserved