沖縄視察グループの皆さん パート2 2001年2月22日〜2月26日

先月に引き続き今月も沖縄からのお客様です。
今回は、やんばる地域の国頭村、東村、大宜味村の3人の村長がみずからエコツーリズムのご視察ということでフレーザー島、キングフィッシャーベイリゾートにおいでいただきました5日間のご滞在の様子をご紹介いたします。

2001年2月22日(木曜日)

関西空港から早朝便でブリスベンに無事到着。
待ち時間がかなりあったものの皆さん元気でハービーベイへ移動し、カタマランでフレーザー島に到着しました。 さっそく昼食を取った後は強行軍にもかかわらず午後びっちりいっぱいエコツーリズムセミナーにお付き合いいただきました。
スライドを観ながら、フレーザー島の自然資源について、そして世界遺産の島にエコリゾートが誕生するまで歴史について聴いていただきました。
その後は、フレーザー島ならびにオーストラリアでのエコツーリズムについての取り組みについて、いろいろな角度からそのしくみについてもお話しました。早朝からの長い道のりにも負けず3村長とも真剣なまなざしでセミナーにお付き合いいただきましてありがとうございました。

2001年2月23日(金曜日)

2日目の今日は、朝方かなりの雨が降り天気も心配されていたものの、4WDのバスでリゾートを出発するまでには雨も上がり、昨日に比べて少し涼しい感じもしました。
今日は、国立公園レンジャーと一緒に島の中での観光による自然への負荷のかかり方を視察するとともに、それに対しての国立公園の取り組みについて話を聞きました。もちろん、島の主要観光スポット、マッケンジー湖、セントラルステーション、パイルバリーなども見学しました。

セントラルステーションでは、島の代表的な木、サティネーの苗木を今日の記念に植樹していただきました。
林業によって伐採が続いていたフレーザー島は今、植物の再生プログラムを実施しています。

セントラルステーションにサティネーの苗木を植える
東村 宮城村長(左)と国頭村 上原村長(右)
国立公園レンジャーLinda (左)と Damien (右)
同じく大宜味村 照屋村長

皆さんに植えていただいたサティネーの木がどんどん大きくなってやがては森の一部に再生していくことと思います。その過程を沖縄からぜひまた訪れて確認してください。
それぞれに木には今日の日付とそれぞれの村名、そしてOKINAWA,JAPANの文字がつけられています。

今回の視察ツアーご参加の皆さんと国立公園レンジャー、リンダも加わって植樹した3本の木の前で記念撮影。
一番左から、東村、国頭村、大宜味村のサティネーの苗木

2001年2月24日(土曜日) 快晴・最高気温29度

今日は、実際にリゾートで行なっているのエコツアーに挑戦していただきました。まず早朝6時からバードウォッチングに挑戦。

双眼鏡で次から次へと現れる野鳥を観察。  特にこの日は目の高さに2匹のトーニーフロッグマウスを発見。
国頭村長は大変気に入って、近くで観察。

大宜味村の宮城さんも近くでいい写真が撮れたようで大満足のようでした。 ぜひまた写真も見せて下さい。

午前中は2班に分かれて、カヌーとブッシュウォークツアー。
フレーザー島の西側を海側からと山側からと観察。自然の織り成す様々なドラマを体験していただきました。 沖縄の村長さんは、実はカヌーの名手達。 昔から地元でのお祭りで鍛えてあったので、何と早かったことか、、、、、。

マングローブの林をカヌーで、、、、、。 リゾート内の高台からグレートサンディー海峡を望みます。 レンジャー、ピーターと、、、、。

午後は、地元の市役所から2人のゲストスピーカーを招いて、地域社会からみたエコツーリズムについてのセミナーを行ないました。
世界遺産地域を抱え、急激な経済成長をとげたハービーベイ市役所のたどった道について同じ自治体の立場から活発な意見交換が行なわれました。

2001年2月25日(日曜日)快晴・最高気温30度

午前中は、リゾートの支配人によるエコツーリズムセミナー。
世界遺産地域でエコリゾートを運営するにあたってのリゾートの取り組みについて、また地域との連携についてお話しました。 ここでも大変活発な意見交換が行なわれていました。
セミナー後記念撮影をする参加者の皆さん。

午後は、先住民の文化に触れていただくブッシュタッカーウォークとテースト。
リゾート内にある様々な食材となる植物を探して歩きます。 そして実際に味わってもいただきました。 やんばるの森でも応用できるプログラムになりそうと皆さんも大変満足!!

先住民が万能薬として利用したペーパーバーツリーのにおいをかいでみます。 
すーっとした臭いが鼻詰まりの解消に効く。
自然の食材をシーベルレストランのシェフがオーストラリアのカンガルーやワニの肉と一緒に
現代風に料理してくれました。 まずは、味見!なかなかおいしいとの声しきり。
国頭村、上原村長はなんとシェフの見習いで
レモンマートルの粉を使って、クリームソースを
作るお手伝い。
中々の出来上がりでした。
フレーザー島での最後の夜は、シーベルレストランでヌーボオーストラリアン(現代風のオーストラリア料理)を楽しんでいただきました。
皆さんの人気は脂身の少ない健康肉といわれるカンガルーに人気が集中してました。

2001年2月26日(月曜日)快晴・最高気温31度

昼食をとりながら、今回の視察旅行の総まとめ。
各村長さんともフレーザー島のエコツーリズムの取り組みを実際目で見て、体験することによってエコツーリズムということが以前よりずっと身近なものになったこと、、、。そしてやんばるの地域でも色々な可能性があることを確認され今回のご視察を無事終了されました。

写真は日本へ向けてのご出発前夜。
すべてのご視察の行程を終えてすっかりリラックスの3村長。
この日は、なんと国頭村長の?回目のお誕生日でした。

沖縄には海とリゾートだけでない沖縄の魅力が沢山あります。 
これをきっかけにやんばる地域の資源をもう一度見つめなおしながら、やんばるらしいエコツーリズムが発展していくことを願っています。ぜひまたあのサティネーの成長を見ながらやんばるの皆さんご一緒にフレーザー島にお越しいただけることをお待ちしております。 
皆さんお疲れ様でした。

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